はじめに
株式投資において「信用取引」は魅力的な手法の一つです。手持ち資金の約3倍の取引ができるため、大きなリターンを狙える反面、リスクも比例して大きくなります。
この記事では、信用取引の基本的な仕組みから、私自身のスタンスである「平時には使わず、暴落時のための武器として活用する考え方」についても詳しく解説します。
信用取引とは?
信用取引とは、証券会社から資金や株を借りて売買する取引のことです。
自己資金以上の取引が可能になるため、利益を大きく狙える反面、損失も同じく大きくなる点に注意が必要です。
信用取引の種類
- 信用買い:お金を借りて株を買う
- 信用売り(空売り):株を借りて売る(値下がり時に利益)
信用取引のメリット
- 少ない元手で大きな取引ができる(レバレッジ)
- 下落局面でも利益を狙える(空売り)
- 短期売買に適している
信用取引のデメリット
- 元本以上の損失が出る可能性がある
- 金利や手数料がかかる
- 返済期限がある(制度信用:最長6ヶ月)
- 強制ロスカット(追証)リスク
私の考え:信用取引は「平時に使わず、暴落時のための余力」として使う
信用取引の最大のリスクは「メンタルがやられること」です。
相場が順調なときにフルレバレッジをかけてしまうと、調整や暴落に耐えきれず、資金を溶かすだけでなく市場から退場するリスクすらあります。
そこで私の方針は以下の通りです。
信用取引は平時には使わない
通常の相場では使わず、現物で淡々と積み上げる。
信用取引は暴落時に使う
暴落局面では「割安な優良銘柄が投げ売られる」ことが多く、そのときこそ信用取引の出番。
ただし、精神的余裕を持つことが最優先。
維持率は100~150%程度をキープ
ぎりぎりの取引を避け、(私の個人的な考えでは)維持率100~150%前後を目安にすることで、追証を回避し、冷静に行動できる。
信用を使いながらも「まだ余力がある」という状態を作ることがポイント。
信用取引を行う前にチェックしたいこと
- 維持率:100~150%以上を常にキープできるか
- 銘柄選定:下落しても信頼できる企業か
- 想定損失:想定以上の値動きがあってもメンタルを保てるか
- 投資目的:短期的な利益よりも「将来的な資産増加」を重視しているか
まとめ:信用取引は使い方がすべて
信用取引は、うまく使えば非常に強力な武器になります。しかし、リスク管理とメンタルが崩れると、その強さが一気に弱点にもなりかねません。
私のように「暴落時だけ信用を使う」「維持率100~150%を目安にする」といったルールを設けておくことで、長期的に資産を守りながら増やす投資が可能になります。
無理せず、自分のスタイルを見つけて活用していきましょう。